
数々のマッチングアプリ経験談を読めば「こういったことはわりと珍しくないんだ」と分かるのだけど、
まさか延べ3週間ぽっちしかアプリを使った再婚活をしていないわたしの身にもやってくるなんて――。
目次
アプリ潜入捜査4人目:ローアングルな強面さん(二度目まして)
マッチングするべきか否か、怖いもの見たさの気持ちが優勢!
マッチングしたのにメッセージを送ってこない男心と原因
不器用男の一途さは、40代後期女をきゅん♡とさせる
アプリ潜入捜査4人目:ローアングルな強面さん(二度目まして)

今年の2月に2週間で退会したマッチングアプリと、3月上旬に1週間の期間限定で登録した再婚活に重きを置いた『マリッシュ』で、同じ人に遭遇し、同じ人から同じようにガンガンに足跡が残されるとは。
これがドラマなら「えっ、運命……♡」と、その後の展開を思わせるロマンティックな挿入歌が流れるのだろうけど、現実は違うのだ。
この人なんでこんなにローアングルで、仏頂面で、ほうれい線丸出しで鼻の穴丸見えの写真をプロフィールに使っているんだろう。サブ画像すらそれだから怖くて怖くて仕方ないよ。
わたしも十分オバサンだけど、わたしよりももう少し年上のおじさんってローアングルショットがやけに多い気がする。
そんなにほうれい線と鼻の穴にフォーカスをあてなくても、と思うしローアングルゆえに目のインパクトが薄くなるからなのか、ぐわっ!!! と見開いていて本当に怖い。
缶詰ってたぶんこんな気持ちんだろうな。
プルタブをぎぎぎと引くたびに、「こんなにほうれい線丸出しの女に今から食われるのか」ってサバ缶はいつも下から見上げて思ってる。ごめんね、ずっと怖かったね。
マッチングするべきか否か、怖いもの見たさの気持ちが優勢!

さて、ローアングル強面男子をどうするべきか。
マッチングアプリで婚活をしたいけど怖い! と嘆く先輩の手先となってマリッシュに潜入捜査をしたわたしは「5人の男性とのマッチング・交流」を目標値に掲げていた。
「イ・ビョンホン」「クマのお母さん」「伊達ちゃん」ときてあと2人は必要。貴重なラスト2枠をローアングルに使っていいのだろうか。とてつもなく迷う。
年齢は40代後半、つまりわたしと同世代。
結婚歴無し。うん、なんか分かる。←
そう考えるとイ・ビョンホンってほんとにレベル高かったんだなー。先輩も会いたがってるし、近いうちに"外界"で会えそうだな。※共通の知り合いが2人もいたの
ぺったりぺったり。
ぺったんぺったん。
ローアングル氏の猛追は相変わらず続いている。前回のアプリと今回のマリッシュではプロフ画像も別のものに換えているし、身長も1cmだけ低くしてみたのに、もしかすると彼は気づいているのだろうか。
それとも偶然か。彼が数撃った弾のうちの1つなのだろうか。それにしても、何度見ても、慣れないこのローアングル目ん玉ひんむきプロフィール画像。
たぶん、まともに正面から見たら――実は昔はちょっとかっこよかったのでは? と思えなくもないような。思えないような。
マッチング枠は、あと2つ。
怖いもの見たさでローアングル、いっとくか? どうする?!
マッチングしたのにメッセージを送ってこない男心と原因

マッチング成立:*:.。.✦
わたしには透視能力なんてない。けれどモニター画面の向こうで、ジタバタしている気配を感じる。ジタバタドタバタ慌てふためいている獣がいる、そんな気がする。
君が2月からずっと追い求めてきたあかつきちゃん(47歳)が、マッチングしたんだぞ。はよメッセージ送ってこんかね。笑
ローアングル氏からのメッセージを待つ間に、マッチングしたのにメッセージを送ってこない相手の行動理由とやらを読んでみることにした。
一般的に、マッチングアプリは男女とも無料で登録できますが、マッチング後のメッセージは男性のみ有料、女性は無料というパターンが多いです。マリッシュは確かに、男性であってもポイントを使うことで、無料でメッセージを送ることも可能ではあります。ポイントは「年齢確認、プロフィール充実度を100%にする、3日連続ログインする等、ポイントを無料でもらえるタイミングは結構あります」が、まずはポイントを貯めないといけません。(中略)マリッシュでマッチング後男性からメッセージが来ない場合、以下の2つの理由が考えられるというわけです。マリッシュも他のマッチングアプリ同様、男性は最終的にはお金がかかると思い込んでいて、その女性に対して課金してまでメッセージはしたくないと思っている。マリッシュの料金システムは理解していて、ポイントを使うことで女性と無料でメッセージできることは知っているが、まずはポイントを貯めないといけないと考えている。この2つの理由で共通するところは、とにかく無料で済まそう・課金したくないという思いが根底にあるということです。
ほおおおおぅ。さて、ローアングル氏は今頃なにをしているのだろう。大急ぎで有料会員になっているのか、はたまた貯めたポイントをわたしに使うべきかどうか迷っているのか、それともメッセージを練りに練っているのか。
ワークアウトと入浴を済ませ、自律神経ヨガで入眠準備を整える。ふと目の端にiPhoneの画面をとらえた。なにかが届いた。きたか、ローアングル!
「マリッシュ メッセージ通知」
スマホを手にログインすると、ローアングルとマッチングが成立したという文字が躍っていた。そしてメッセージが届いていた。
一行目を読んで驚いた。
「○○さんですか?!」
2月に2週間登録していたマッチングアプリで使っていた、わたしのニックネーム。やっぱり彼はわたしをわたしだと気づいて足跡をつけまくっていたんだ。
「そうですよー。足跡ぺたぺた」
👀「すみません💦」
「あっちのアプリでも足跡ぺたぺた毎日ぺたぺた」
👀「すみません💦 怖いですよね💦」
「怖かったです、すごく。写真も怖いし 笑」
👀「すみません💦 ごめんなさい💦」
「やっと勇気が出せましたね~♩」
👀「ああ、すみません💦」
「でももうわたし寝るんです今夜は」
👀「あっ……そうですよね、すみません💦」
「悪いことしてないのに謝ってばかりいると、すみませんの価値が下がりますよ?」
👀「ああ、ごめんなさい💦」
「笑 また明日ね!」
👀「ああ、すみません💦」
「おやすみなさーい」
👀「あの! すみません、ちょっと待ってください!」
「???」
👀 「俺のことまだブロックしないでもらえませんか💦」
「なんでわたしがそんなことすると思うの?」
👀「ああ、すみません💦」
「ブロックしないから眠ってください。そして明日メッセージください。おやすみー」
👀「ああ、すみません💦」
どんだけ!😂
翌朝7時58分、酔いどれロマンティスト氏さんからの恒例のモーニングLINEに頬を緩めていると「マリッシュ メッセージ通知」がやってきた。
ローアングルだな。
どれどれ、今朝はどれだけ謝ってるんだろう。
○○様 ←前アプリ時に使っていたニックネーム
の書きだしに始まったメッセージは『果たし状かな?』という長さであった。そこにはありがたいことに、恋煩いっぷりが見事なまでにしたためられてあった。
けれど彼は彼の中で増幅した『妄想上のわたしこと○○様』に恋をしているのであって、生身のわたしを見ているわけではない。
なのでしっかりと妄想をぶち壊していこう。目を覚ませ、ローアングル! そして現実を見て! そして早く次へ行くのだ!
果たし状が既読なったことに気づいたらしきローアングルは、なぜか目玉焼きの写真を2つ貼り付けてきた。
「おいしかったの?」
👀「ああ……すいません💦」
「笑 朝からなにに謝ってるの?」
👀「すいません💦」
「目玉焼き2個食べたの?」
👀「食べました」
「おいしかったですか?」
👀「うまかったんす」
「ははははははははは! わけわかんない!」
👀「ブロックされてなくて良かったです、有難うございました」
「約束は守りますよ。だからもう謝らないでください。やりにくいくてしゃーないです」
👀「ああ、すいません💦」
「チッ💢 」
👀「頑張ります💦 」
「そっちの方がいいです」
👀「頑張ります!」
「笑 ではわたしもお仕事の準備をします。いってらっしゃい!」
👀「頑張ります
💪 」
なんで目玉焼きの画像を送ってきたんだろう。ヘンな人だな。
不器用男の一途さは、40代後期女をきゅん♡とさせる

13時過ぎ、昼食終わりのコーヒータイム。手持無沙汰でなんとなくマリッシュにログインする。ローアングル氏から今朝届いた果たし状(恋文)を読み直し、2枚の目玉焼き画像をぼんやりと眺めていたら思い出した。
「ねぇ、もしかしてサニーサイドアップとオーバーイージー?」
👀 「はい!」
2月に登録していたマッチングアプリには、短文日記機能/つぶやき機能がついていて、誰もが自分をアピールするのに自由にそれを使えるようになっていた――と思う。※男性会員さんが無料でそれを使えるのかどうかは分からないです
ある日のつぶやきに「目玉焼きにはこんなに種類があるんだよ」という短いコラムのようなものを書いて、画像付きでポストしたことがあった。
いわゆる一般的な目玉焼きは『サニーサイドアップ』、両面焼きだけど黄身は半熟でゆるっとしているものを『オーバーイージー』と呼び、わたしはこの2つの焼き方がどちらも好きだと書いた。
「覚えてくれてたんですか?」
👀「はい💪」
不覚にもきゅん♡としてしまった
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