40代婚活 アラフィフ婚活 マリッシュ 出会えた (2)



マッチングアプリで婚活をしたいけど怖い! と嘆く先輩の手先となってマリッシュに潜入捜査をしたわたしは「5人の男性とのマッチング・交流」を目標値に掲げていた。

勿論、それだけが理由ではなかったのだけど――。






アプリ潜入捜査4人目:ローアングルな強面さんセカンドシーズン

40代婚活 アラフィフ婚活 マリッシュ 出会えた (3)


今年の2月に2週間で退会したマッチングアプリ。突如消えたわたしを1ヶ月も探していたという「ローアングルさん/40代後半」とマリッシュでまさかの再会。

何も悪いことをしていないのに「すみません、すみません、すみません、すみません」。ひたすら謝る彼から届いたメッセージには、2枚の目玉焼き画像が添付されていた。

『サニーサイドアップとオーバーイージー』どちらの焼き方の目玉焼きも捨てがたく好きだと書いた1ヶ月以上も前の、前アプリでのつぶやき。

「覚えてくれてたんですか?」
「はい💪

不覚にもきゅんとしてしまった。




「夜の20時くらいにメッセージを送ります」
🍳「なんの……」
「先に話しておかなきゃいけないことがあるんです」
🍳「今は無理ですか?」
「お昼休み終わったし仕事開始でしょ、あなたもわたしも」
🍳「わかりました、待ってます。必ず待ってます」


グイグイくる玉子男子に面倒な40代の女心を語る

40代婚活 アラフィフ婚活 マリッシュ 出会えた (7)


マッチングアプリで婚活をしたいけれど、なにかと悪名も耳にする『アプリでの婚活そのもの』に不安があるという先輩の手先となって潜入捜査をしている、とメッセージを送信した。


待ち構えていたかのように即既読になったものの、返事は一向に届かず。30分、40分、1時間が経とうとしていた。

🍳「返事が遅れました、すみません
「わたしもなんか……すみません」
🍳「なんで言ったんですか」
「本当のことをって意味ですか?」
🍳「俺になんであんなこと言ったんですか、黙ってればいいのに」
「黙ってるのはずるいでしょ」
🍳「俺はチャンスないですか」

「ないと思います」――言うてもうた
🍳「どれだけ頑張っても」

「昨日いただいたメール拝見しました。あなたの妄想の中ではわたしはすごく素敵な女性に仕上がっていたけど、本当のわたしは立派じゃありません。
 真面目に婚活をなさっている方たちの輪の中に入って、潜入捜査をしていました。もちろん、マッチングをした方には先にその旨は伝えていましたけど」

🍳「前のアプリ、なんで退会したんですか」
「ペットに病気が見つかったんです、いつ急変するか分からないから自分の再婚活は後回しにしようと思ったんです」

🍳「誰かとマッチングして一緒に退会したんじゃなくて」
「一緒には退会してないです」

わたしの馬鹿、なんで正直に答えてしまうの。

🍳「誰かとマッチングしたんですか」
「マッチングなら今あなたともしてるじゃない」

案外鋭いローアングルな玉子と嫌な女。こんなはぐらかし方、やっぱ嫌だ。わたしらしくない。


リスクも受けいれる男に、女は惹かれることがある

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「ごめんなさい。親しくなれたらと思える人に出逢いました」
🍳「前のアプリですか」
「はい」
🍳「俺足跡たくさんつけてたのに」

「その人は足跡じゃなく、メッセージをくれました。
 あなたは道路の向こう側から毎日じっと見てるだけでした。その人は道路を渡ってドアをノックしたんです。
 この差は大きいんです。断られるかもしれないリスクをとってでも近づいてくれる男に女は心が揺れるんです。この人はリスクから逃げない男なんだって、女はそういう男を信じて賭けてみたくなるんですよ」


38分8秒、返信が途切れていた。


🍳「――俺は勇気を出すのが遅かったんですね」
「うん」
🍳「毎日足跡がついてるのは嬉しくなかったですか」
「嬉しくないです。意図が分からないから」

🍳「好かれてるって思わないんですか💦
「思わないです。怖かったです、写真も怖かったし 笑」
🍳「すみません💦 難しいんですね……俺わかんないわ」



🍳「もう8ヶ月もアプリやってますよ💦
「誰もいい人いなかったんですか」
🍳「……」
「あ、ごめんなさい」

🍳「リスクをとった人はいい人ですか」
「万が一いい人じゃなかったら悲しいから、潜入捜査っていう建前を使って、ほかの誰かを探そうとしてたのかも」
🍳「それでも俺はチャンスないですか」
「うん」
🍳「なんでって聞いてもいいですか」
「なんでなんだろう」

――なんで、彼じゃないとダメなんだろう。


ローアングルからアイレベルへ~プロフィール画像撮影中


40代婚活 アラフィフ婚活 マリッシュ 出会えた (4)

🍳「これはどうですか? まだ怖いですか?」
「もう少し目力緩めて。ぐいっと力入れないの」

ローアングルから撮ったプロフィール画像のインパクトがあまりにも大きいやら、ほうれい線が目立つやら怖いやらで、
そこにさらに毎日の足跡ぺたぺたが加わり恐怖が倍増したと話したところ、せめて怖がられない自撮りのとり方を教えてほしいと頼まれた。

「タイマーで撮らない? 接写だと顔の濃さが悪目立ちしてる」
🍳「タイマー使ったことないです」
「使おう、使おう。絶対にタイマーの方が素敵に写る気がするよ」
🍳「そうなんですかね💦

「本当は自撮りより他撮りの方がリアルに近いし、笑顔も自然だし好感度の高い写真は撮れるみたいですけどね、一般的には」
🍳「そういうものなんですか💦

3・2・1……パシャツ!
3・2・1……パシャツ!
3・2・1……パシャツ!

「タイマー10秒セットにしない? 慌ててるから半目むいてるし、ヒョットコみたいだし、ブレてるし」
🍳「すいません💦

プロフィール画像とサブ画像の再設定を済ませると、いよいよさよならの時間がやってきた――。

「足跡ぺたぺたはちょっとだけ控えめに」
🍳「勇気出してリスクとりますわ、俺も」
「有料会員さんなんだから、どんどんいかなきゃですね」

🍳「チャンスがないって言われたからやるしかない💦
「ほんとそう。出逢いはタイミングだから 笑」

🍳「また最初からやり直しか……きついなあ。心折れるかも💦
「あのね、あなたにしてもらって1つだけ嬉しかったことがあるよ」
🍳「なに!」

「目玉焼きのこと覚えててくれたでしょう? ああいうのはかなり嬉しいと思う女の人は。自分がした話を覚えててくれてるのはかなり嬉しい。嬉しかったです、本当はとっても。余韻が残りました」

🍳「……」
「じゃあなんで、とか思わないの」
🍳「すみません💦

「だから、この方いいな。仲良くなりたいな。って思った女性のプロフィールはしっかり全部読んで頭に入れて、そこに書かれていた話題に紐づけたメッセージを送ると、好感度が20はアップするんじゃないかな。
 みんな一生懸命に考えて書いてるから、しっかり読むことがお相手に初めて手向けられる礼儀なんだよきっと」

🍳「俺もそれは思います。それでも20しか💦
「20ってすごいことだよ」
🍳「アップしましたか」
「目玉焼き画像で、70くらいアップしたよ」
🍳「え💦
「でもスタートが恐怖すぎて、マイナス70だったから」
🍳「やっと0でしたか💦

もしも"彼"と出逢ってなかったら、一途な男に賭けてみたくなったかもしれないけどそれは一生ヒミツのここだけの話。

それにしても思っていたよりもいい人が多い。再婚やシングル男性・女性などの落ち着いた層をメインターゲットに置いているせいか、話に耳を傾けてくれる人が多くて安心する。

とっかかりこそ(かなり)パンチは効いているけど、話せばわかる人ばかり。そろそろ潜入捜査も終わるし、先輩に『マリッシュ悪くないです』と勧めてみようか。