
市場調査と私情調査を兼ねて、時々――なにかと悪名高き――ガールズちゃんねるを見ている。以下、ガルちゃん。
市場調査は、F1層・F2層に引っかかっているものや彼女たちの本音を知りたくて読んでいる。とくに自身が携わっている番組の「実況」はハラハラしながら目で追っている。
ガールズちゃんねるで「リアル」を知る

人のコトは言えないが、ガルちゃんの年齢層は「元ガールズ」が圧倒的多数を占めているという。わたしだって20……25……年くらい前までなら女の子と呼ばれていた"元ガール"だ。
"一部の元ガールズたち"は、マッチングアプリに対して良い印象はまるで持っておらず、しょせんは出会い系・ヤリ○クばかり、旦那がこっそりアプリを入れてるのを知っている、ちなみに旦那は薄毛デブ眼鏡でクサいなどと散々な言いよう。
そんな中で、時折「どうせマイナスがたくさんつくんだろうけど、私と旦那はマッチングアプリで知り合って結婚したよ!」「マイカクで言うけど、アプリで知り合った旦那と結婚3年目。今でも仲良しだよ」と勇者のコメントが現れる。
※ガールズちゃんねるは、コメントに対し「+と-」を押すことができる。
マイカクとは「私のコメントに-がたくさんつくことは覚悟してるけど書くよ= マイナス覚悟」の意
かつて、芸能トピックで猛烈に叩かれているタレントさんへの憶測・バッシングに目に余るものがあり「本当は~ですよ」「それは違いますよ、真実は~ですよ」といったコメントを付けたところ、丸2日落ち込むくらいマイナスが寄せられた。笑
以降、わたしはロム専としてガルちゃんを楽しんでいる。触らぬ神に祟りなしだ。だからマイカクで自分の意見を述べられる人はカッコいいなと、畏敬の念を込めに込めて「+」を押させてもらっている。
そんな話はいいんだ、べつに――。
ガールズちゃんねるの「マッチングアプリ」トピックス
ガルちゃんで「マッチングアプリ」と検索すると、多くのトピックスがヒットする。
いくつかのトピックスに目を通し、真剣交際中や結婚に至った方のコメントを読むと「初めて会ったのはマッチングから3か月くらい」という意見が、予想に反して多かったことに驚いた。そして、やっぱりわたしは間違ってなかったんだ! と安心もした。
こちらのブログでも何度か触れたことのある話題だけれど、主にアラフォー女性の婚活ブログを読むと「とりあえずすぐ面接・面会」「会ってみないと分からない」といったものがあまりに多く、そして……その結果には……「むむむ💦」と思わされている。
棘と厚い鎧をまとったままの2人が、すぐに会うとよほどのことがない限り、
- 心の距離が近づかないまま解散
- 鎧のひとつも外せないまま解散
- お互いの棘で互いを刺し合って解散
のいずれかのパターンになるだろうと考えるわたしが古いのか? もしくはマッチングアプリによる今時の主流な出逢い方から乗り遅れているのかと、少しばかり悩んでいた。
事実、わたしは婚活マッチングアプリで出逢った"彼"との初対面を夏前に仮設定している。それは2月半ばの出逢いから「4ヶ月~5ヶ月弱」という計算になる。
彼には言っていないし、わたしが勝手に思っているだけなんですが「3か月くらい」で会ってみたい気持ちもあるなーと、
自分に自信が持てるように、目下ワークアウトと食事の見直しにとっても励んでいます。
自分に自信が持てるように、目下ワークアウトと食事の見直しにとっても励んでいます。
その話はまたいずれ――。
マッチング後「すぐに会う」のか「すぐには会わない」のか

すぐに会うことがいけないとは勿論思っていないのですけど、棘をおさめ、鎧を1つ2つと外すための交流――アプリ内メッセージ・LINE・通話――って
“ひとみしり”で尚且つ、オバサンになった自分に自信が持てないわたしとっては絶対に外せないポイントなので、会ってみないと分からない! と仰るアクティブな方々に対しては「勇気があるな! すごいな! 自信があっていいな~!」と素直に思っていました。
その反面、「会ってみないと分からない」という意見に対し、まったくもってその通りだと膝を打ちたくなる気持ちもあるんです。
ずーっとずーっとずーっと昔の30代前半の頃、それぞれ別日に放送作家の男性と打ち合わせがてら食事に行きました。
1人目は仕事はできるが、女性が大好き。
2人目は仕事はできるし、女性にも誠実。
と噂されている方でした。前者は女性が大好きなだけあって、予約してくれたお店の雰囲気も良く会話も楽しく、食べ方もスマートで品も良く。
無理強いは決してしてこず、とはいえ“ふんわりと”特別な時間を持ちたい空気を匂わせてくる感じ。
後者は、寄せ箸をする。食事中は基本的に無言。ゆえに圧を感じる。きゅうりを除けて食べる。←
食事に行かなければ、1人目の放送作家男性のことは「仕事はできるがチャラいオヤジ」のまま、なんなら苦手な男性で終わっていたと思いますし、2人目の方とこれからも仕事でご一緒したいと願っていたかもしれません。
「会ってみないと分からない」
「プライベートな時間をともにしてみないと分からない」
ほんと、ごもっとも!
こればかりはもう、周りの意見を参考にしつつも最後は自分の直感を信じて判断するしかないのだろうなーなんて思います。
オバサンになった自分に自信が持てなくて

でもやっぱりわたしは……すぐには会えないです。
離婚をしてからの10年間。毎年、オバサン化を更新していく自分にどんどん自信が持てなくなってしまっていました。
ですので、まずは「自信を取り戻すための時間と行動」がどうしたって必要でした。人はまず見た目! オンラインでの出逢いなら尚更そう!
そのように思わされた出来事がうんと昔にありました。
――大学の夏休みを利用してアルバイトに来ていたNちゃんが、携帯電話を片手に「彼氏ができた」と唐突に発表しました。
彼女以外の、彼女と同世代の子たちは心の中で(ほんと?)と思ったそうです。申し訳ないのですけれど、管理監督・指導を任されていたわたしも同じく(ほんと?)と疑ってしまいました。
頭の先から爪の先までお相撲さんのように大きなNちゃんは、性格がちょっぴり意地悪で、その場にいないバイト仲間の陰口をよく言っていました。
でも、お偉いかたの娘さんということもあり、わたしを含む皆が彼女には少々気をつかっていました。そんなNちゃんに『初めての彼氏』ができたというのです。
誰かが深い意味もたいした興味もなく「彼氏どこ住み?」と聞きました。わたしも、バイトメンバーたちも誰一人として耳をそば立てることもなく、それぞれの持ち場に戻ろうとしていました。
「富山」
23区に富山ってあったっけ?
いや、ないでしょ。ないない。富山ってどこの富山?
Nちゃん以外のバイトさん達と、一瞬にして目が合いました。
「彼氏どこ住み?」と聞いた張本人も予想外の答えに戸惑っている様子でした。「どこで出逢ったの?」と他の誰かがたずねると彼女はよくぞ聞いてくれました! と言わんばかりに胸を張って
「スタビ」
と答えました。静まり返った個室の中で、わたしの喉が“ごっくん”と息を飲む音だけが響いたように思えました(つづく)
✅スタビとは?
