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その日は朝から、“サ高住”に入居している毒母からの執拗な口撃の的にされていて精神的にとてもしんどかった。




――以前にも書いたけれど言い争いの絶えない不仲な両親のもとで育ったこともあり、人と喧嘩するのがとても苦手だ。

喧嘩になるほど揉めるくらいなら去ることを選ぶという、狡い人間だと自覚している。そう、わたしは“その場・その関係”から去ることを選択してしまう。記憶を遡る限りもうずっとその選択をとってきた。



でもそれが良いことだとは思っていない。

かといって「言いたいことを我慢して相手にすべてを合わせる」なんてことはしない。
ヒステリックに相手を責めたてたり、分が悪くなると泣いて言いわけするような汚い真似もしない。

  • 溜めこまずに、そのつど「伝える」。
  • だから必ず言葉は選ぶ。タイミングは必ず計る。
  • 言うは「言ったつもり」になりやすいので、NG。
  • 伝わらなければ意味がないのだから、伝わりやすい言葉を選ぶ。
  • 仲直りは出来る限り早く、理想は翌日に。長々と持ちこさない。
  • 嫌味たらしく敬語で話さない。

これらは常に心掛けている。両親「以外」に対しては。





父親と熟年離婚を済ませて、自立型のサービス付き高齢者マンションに終の棲み処を選んだ母はとても穏やかになり、楽しいおばあちゃんになっていた――はずだった。

けれど、そんなのは「活火山のお昼寝」だと気を緩めないようにしていた。火山が再び活動をじんわりと始めたのは先月末のこと。

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元夫婦である両親が「年金分割」をするべく、再び顔を合わせ、然るべき場所にて手続きに向かった日のことだった。母の持参した身分証明書が1点足りず、手続きは保留となった。

遠路はるばる新幹線に乗って、30度を超える暑い中やってきたのだから――後日郵送で――と食い下がったらしいのだけど、そこはお役所仕事。ダメなものはダメと突っぱねられ、両親は各々機嫌を悪くした。

そこから雲行きは次第に怪しくなってきたのだけど、auの通信障害が5日ほど続いたことで、母の溜まりに溜まっていたフラストレーションが、通信解除とともに一気にわたしに向けられた朝だった。

100%の言いがかりで責められ、大昔の「たかが子どもの失敗」を責めたてられ、独り身になった父への寄り添いが「足りない・弱い・甘く見てる・育ててもらった恩を感じてない」と罵詈雑言の矢をつぎつぎに向けられ、うんざりした目覚めだった。

なにも言わず電話を切って、そのまま着信拒否をした。
1日中、気分が優れずどんよりと帰宅した夜だった。


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わたしとは異なり、とても気分が良さそうな彼と長文のLINEのやり取りをしていた。今思うと、いや、落ち着いて読み直せば彼にはなんの悪意のひとつもないことがわかる。

でもその日のわたしはまるで余裕がなくて、思考から柔軟性が消えうせ、広い視点でものを見ようという心がけもなくなってしまっていて、彼の些細な言葉が引っかかってしまった。

難しいことはなにも考えずただ眠りたい。
台風一過のあとは晴天のことが多いのだから。

*

前の日に「朝から」嫌な思いをさせられたのに、わたしも同じことをしてしまった。ただひとつ違うことといえば、執拗に嫌味や攻撃を飛ばすような真似はせず、

「短い間だったけど楽しかったです。ありがとう、さよなら」と去ったことくらいか。